史跡松本城(内堀)保存整備事業推積物除去(しゅんせつ)工事
施工主:初雁興業株式会社
システム開発:初雁興業株式会社/群馬工業高等専門学校 環境都市工学科 特命教授:青井透
(ため池の水を抜かずに底の泥を除去するシステム)
プロデュース:一般社団法人土壌汚染相談センター(SPCC)
●生態系保全型底泥資源化システム
「底泥資源化エコシステム」とは・・・
池の水を抜かずに、水質悪化の原因となる底泥を取り除き、池底を綺麗にするものです。
河川・湖沼では、土砂や生活排水の流入により底泥が堆積します。また、水を汚す原因となる窒素やリンなどの有機物が豊富な底泥は、水質悪化の原因となります。
本システムは、底泥を取り除き、その泥を用土として再利用するエコシステムです。
・湖沼の水はそのままで周辺環境や水中生物に影響が少ない
・底泥は約15分で濃縮脱水処理
・無機系凝集剤を使用(カルシウム主成分)
・ごみ、砂、脱水土として分別可能
・脱水土は育苗土利用可能
・作業音が静か
・臭いがほとんど発生しない
・生態系の保全ができる
底泥資源化エコシステムの流れ
- 特殊攪拌ポンプ:底泥水を汲み上げます。
- サイクロン:遠心力により、砂を排除します。
- スクリーン:ゴミ(ビニール、プラスチックなど)を取り除きます。
- 攪拌・凝集槽:凝集剤(濁り水の濁りの元(粒子)を水中に沈めるもの)を攪拌し、水と底泥を分離させます。
- 濃縮槽:静置させることで、さらに分離させ、上澄水は貯水槽へ、濃い底泥の部分は脱水機に送ります。
- 貯水槽から池に水を戻します。
- 濃度の濃くなった底泥を脱水処理します。
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脱水土生成 |
脱水土生成 |
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